2019年現在の東京23区再開発予定について

不動産投資における東京23区の区毎の特色や地域性を検証してみる

 

先日、森ビルによる麻布台・虎ノ門地区の再開発の始動が発表され話題になりました。
新たな町が創造されるわけですから、完成が楽しみですね。恐らく、この再開発が完成すれば周辺の不動産相場も上がってくると思われます。

 

目次

都内の事例:再開発されたエリアは不動産価格が値上がりする!?

 

全国範囲での事例は分かりませんが、都内の事例で見ると再開発されたエリアは基本的に不動産価格が値上がりしています。都内に限れば、値下がりした事例はないと思います。しかし、再開発が完成しないと不動産の値上がり傾向は出てこないため、本当に値上がりするのかしら?と思うこともあります。

少し古い話になりますが、麻布十番エリアは今では港区の中でも相場の高い人気エリアになっています。麻布十番駅には大江戸線と南北線が通っていて、交通の便も良好です。

しかし、麻布十番駅は2000年の開業でそれ以前は六本木からも神谷町からも遠く、広尾からだと麻布の山を超えなくてはならず、一般的には渋谷駅か目黒駅からバスでくるのがメインのエリアでした。

東京法務局の港出張所が東麻布にあり、麻布十番駅開業前は渋谷から都バスに乗ってよく行きました。

麻布十番駅開業の時も既に新駅開業が決まっていても、完成が目前にせまっていても、なかなか値上がりしませんでした。実際、値上がりしだしたのは、麻布十番駅が開業した後で、それまでは港区の中では比較的手ごろなエリアだったことを記憶しています。

 

再開発エリアを事前に調べ、不動産を購入=キャピタルゲインが狙える!!

 

昔の話はさておき、今までの事例で再開発が完了したあと、再開発が理由で値下がりしたエリアはなく、基本的に値上がりしていることを鑑みると、再開発エリアを事前に調べ、その周辺の不動産を購入すればキャピタルゲインが狙える可能性が高いということになります。

もちろん、周辺とはいえ再開発エリアの周辺が物件がなく、一番近くて何百メートルも先となると変わってきますが・・・。

それではその再開発の計画は不動産業界・建設業界の内々の情報かというと、そんなことはなく、広く周知されています。もちろん計画が申請されているものに限られますが、これから申請されるものだと事業化されるのに何年も先になってしまいますので、あまり意味がないと思います。申請されている中でも、事業化が夢のまた先の計画もあるので、再開発計画があったとしても油断は出来ません。慎重に調べなくてはいけません。

 

東京都都市整備局の市街地再開発事業を参考に今後の再開発の予定を公開

 

今回は、東京23区内での再開発の計画を区ごとに大まかにではありますが、見ていきたいと思います。(計画は再開発をお約束するものではありません。今回は東京都都市整備局の市街地再開発事業を参考に書かせていただいております。あくまで、現段階での計画になりますので、最新情報はご自分で必ず確認して下さい。)

 

千代田区 有楽町駅前第2 大手町二丁目常盤橋(事業中)

 

永代通りと外堀通りの交差点の北西側。広さは3.1haで令和9年完成予定。主要用途は事務所、店舗、変電所、下水施設、駐車場等。

 

中央区 月島一丁目西仲通り(事業中)

 

もんじゃストリート沿い、アイ・マークタワー隣ブロック。広さ0.7haで令和2年完成予定。主要用途は住宅500戸、商業、駐車場等

 

中央区 勝どき東(事業中)

 

晴海通り西側、清澄通り南側の運河沿い。広さが3.7haで完成が令和10年予定。主要用途は住宅3,255戸、商業、業務、公益的施設、駐車場等。

 

中央区 東京駅前八重洲一丁目東A

 

詳しくはこちらでも書いています→https://www.e-home-66.com/2019/06/374

 

中央区 東京駅前八重洲一丁目東B

 

詳しくはこちらでも書いています→https://www.e-home-66.com/2019/06/374

八重洲二丁目北(事業中)

詳しくはこちらでも書いています→https://www.e-home-66.com/2019/06/374

 

中央区 晴海五丁目西(事業中)

 

中央清掃工場の西側。2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会時選手村として使用後、再整備。広さ18haで事業完了は令和16年予定。施設建築の概要は棟数24棟(住宅棟21棟、商業等1棟、高層タワー住宅棟2棟)、住戸数5,650戸

 

中央区 大手町二丁目常盤橋(事業中)

 

千代田区と同じ

 

中央区 豊海

 

豊海小学校北側、清澄通り南側の区画。広さ2.0haで令和7年建築工事完了予定。主要用途は住宅2,150戸、商業、公益施設、駐車場等。

 

中央区 八重洲二丁目中

 

八重洲二丁目北開発の南隣で広さ2.2ha、建築工事完了は令和7年予定。主要用途は事務所、店舗、居住、滞在施設(サービスアパートメント等)、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場等。

 

中央区 月島三丁目南

 

月島三丁目清澄通り北側。広さは1.0haで建築工事完了は令和6年予定。主要用途は住宅750戸、商業、駐車場等。

 

中央区 日本橋一丁目中

 

コレド日本橋北側、日本橋河南側の区画。広さ3.0haで令和7年建築工事完了予定。主要用途は住宅、店舗、事務所、集会施設、宿泊施設、駐車場等。

 

 

港区 白金一丁目東部北(事業中)

 

古川の南側、白金タワーの北側の区画。広さが1.7haで令和5年建築工事完了予定。主要用途は住宅1,247戸、工場、事務所、生活利便施設。

 

港区 虎ノ門二丁目(事業中)

 

虎ノ門病院。広さ2.9haで令和5年建築工事完了予定。主要用途は病院、事務所、店舗、駐車場。

 

港区 虎ノ門駅前(事業中)

 

外堀通りと桜田通りの交差点、虎ノ門の駅のところです。広さは0.5haで来年建築工事完了予定。主要用途は事務所、店舗、駐車場等。

 

港区 三田小山町西

 

パークコート麻布十番タワーの西側、南側、古川の東側の区画です。広さが2.5haで令和7年建築工事完了予定。主要用途は共同住宅1,300戸、事務所、店舗。

 

港区 浜松町二丁目

 

浜松町バスターミナルの西側、クレアタワーの南側の区画で、広さが0.7haで令和8年建築工事完了予定。主要用途は住宅395戸、事務所、公益施設、店舗、駐車場。

 

港区 新橋田村町(事業中)

 

日比谷通りと外堀通りの間、中小企業庁のはす向かいの区画。広さ1.2ha令和3年建築工事完了予定。主要用途は事務所、店舗、駐車場。

 

港区 虎ノ門・麻布台(事業中)

 

冒頭でお話しした、森ビルの再開発。場所は桜田通り・外苑東通り・麻布通りに囲まれた区画で、広さ8.1haで令和5年建築工事完了予定。主要用途は住居1,300戸、事務所、店舗、インターナショナルスクール、寺院等。

詳しくはこちらでも書いています→https://www.e-home-66.com/2019/06/374

 

 

港区 三田三・四丁目

 

第一京浜と三田通りの交差点の東側の区画。広さ4.0haの令和5年建築工事完了予定。主要用途は事務所、店舗、貸し会議室、駐車場、学校、幼稚園、住宅、生活支援施設等

 

港区 虎ノ門一・二丁目

 

虎ノ門ヒルズの東側で桜田通りを超えた区画も含んだ2.2haの敷地で令和4年建築工事完了予定。 主要用途は事務所、店舗、ホテル、ビジネス発信拠点、住宅12戸等。

 

新宿区 四谷駅前(事業中)

 

四ツ谷駅西側で三栄通りの北側の区画。広さ2.4haで令和2年建築工事完了予定。主要用途は住宅60戸、業務、商業、教育、公益的施設、駐車場等。

 

新宿区 西新宿五丁目中央南

 

西新宿の十二社通り東側でザ・パークハウス西新宿タワー60の南側近接区画。広さ0.8haで令和5年頃施設建築物工事完了予定。主要用途は住宅471戸、商業、業務、駐車場、保育所等。

 

文京区 春日・後楽園駅前(事業中)

 

白山通りと春日通りの交差点の北西区画。広さ2.4ha、令和3年建築工事完了予定。主要用途は住宅775戸、店舗、事務所。

 

江東区 亀戸・大島・小松川(事業中)豊洲二丁目駅前(事業中)

 

ららぽーと豊洲の南側、豊洲公園の東側の区画で広さ3.4ha、令和2年建築工事完了予定。整備内容は事務所商業棟、シビックセンター棟、消防署棟等

 

品川区 西品川一丁目(事業中)

 

東海道新幹線と湘南新宿ラインが交差する場所の南側の区画。広さ3.9haで令和6年事業完了予定。主要用途は住宅423戸、事務所、駐車場等

 

品川区 武蔵小山パルム駅前(事業中)

 

武蔵小山駅前、パルム商店街側で広さ0.9haで令和2年建築工事完了予定。主要用途は住宅628戸、店舗、地域コミュニティ施設、公共駐輪場。

 

品川区 武蔵小山駅前通り(事業中)

 

上記開発隣接、広さ0.7haで令和3年建築工事完了予定。主要用途は住宅505戸、商業、公益施設、駐車場等

 

品川区 戸越五丁目19番

 

戸越公園駅南口前、広さ0.3ha、建築工事完了は令和5年の予定。主要用途は住宅220戸、店舗、駐車場。

 

品川区 大崎駅西口F南

 

大崎駅西口のThink Park Towerの北側の区画、広さ0.6haで令和5年施設建築物工事完了予定。主要用途は住宅500戸、事務所、店舗、保育所等。

 

渋谷区 渋谷駅桜丘口(事業中)

 

玉川通りの南側で山手線の西側の区画、広さ2.6haで令和5年建築工事完了予定。主要用途は住宅170戸、商業、業務、駐車場。

 

渋谷区 神宮前六丁目

 

表参道と明治通りの交差点南西側。広さが0.3haで令和4年に建築工事完了予定。主要用途は店舗、公共公益施設、鉄道用変電施設、駐車場等。

 

中野区 中野二丁目

 

中野駅南口ロータリー西側、広さ1.0haで令和4年建築工事完了予定。主要用途は住宅440戸、商業、業務、駐輪場、駐車場等

 

中野区 囲町東

 

中野区役所南西側、中央線の北側の区画で広さ2.0haで令和6年建築工事完了予定。主要用途は住宅600戸、業務、商業、駐輪場、駐車場等。

 

豊島区 東池袋四丁目2番街区(事業中)

 

有楽町「東池袋」駅4番出口付近、荒川線「東池袋四丁目」駅北側の区画。広さ0.3haで令和4年建築工事完了予定。主要用途は住宅232戸、店舗、事務所、子育て支援施設、駐車場等。

 

北区 十条駅西口(事業中)

 

「十条」駅前、広さ1.7haで建築工事完了予定が令和5年予定。主要用途は住宅540戸、商業、業務、駐車場等。

 

板橋区 上板橋駅南口駅前

 

「上板橋」駅南口から川越街道にかけての1.7ha。ロータリーの整備も含め、令和7年建築工事完了予定。主要用途は住宅450戸、店舗、事務所。

 

板橋区  大山町クロスポイント周辺

 

ハッピーロード大山商店街の中ほど、広さ0.85haで主要用途は住宅、商業、駐車場等。建築工事完了予定は令和4年。

 

足立区 千住一丁目(事業中)

 

旧日光街道、千住ほんちょう商店街沿い。広さ0.5haで主要用途は住宅184戸、店舗等。建築工事完了予定が令和2年予定。

 

葛飾区 金町6丁目駅前(事業中)

 

JR「金町」駅とヴィナシスタワーの間の区画。広さ0.4haで主要用途は住宅190戸、店舗、業務、駐車場等。令和3年建築工事完了予定。

 

葛飾区 立石駅北口

 

京成押上線「立石」駅北側一体。2.2haの広さで、令和4年建築工事完了予定。主要用途は住宅600戸、店舗、公益、駐車場、駐輪場、事務所等

 

江戸川区 亀戸・大島・小松川(事業中)

 

 

江戸川区 南小岩六丁目(事業中)

 

JR「小岩」駅南口の西側エリア。1.3haの広さで主要用途は住宅530戸、商業、業務、駐車場等。

 

江戸川区 平井五丁目駅前

 

JR「平井」駅北口から蔵前通りの間の区画。広さ0.7haで令和5年建築工事完了予定。主要用途は住宅330戸、店舗等、保育所、駐車場

以上が東京都都市整備局で公表している再開発になります。これ以外でもまだまだ再開発計画は都内にあると思いますので、調べてみると面白いかもしれません。

今後の購入の参考にしていただければ幸いです。

 

【注意書き】
e-homeの提供しておりますコラム等は、更新時の法律。条例などを元に記載しております。
また、あくまで【不動産業】の専門家の観点からこちらの記事は作成しておりますのでその他の専門的なお問い合わせは、各自治体・各専門家にお問い合わせいただければと思います。不動産投資に関するお問い合わせに限り、ご対応させていただければと思います。

 

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