建物をキレイにしているだけじゃない!リノベーション事業とは何をしている?

建物をキレイにしているだけじゃない!リノベーション事業とは何をしている?

 

別コラムで「リノベーション」について、リノベーションの定義やリフォームとの違いについて紹介しました。

そのコラムでは紹介しませんでしたが、実際にリノベーションをお願いするとなったとき、どのような改修がおこなわれるのでしょうか?また、リノベーションを事業としておこなっている業者は、単純に内装・外装の工事だけを実施しているのでしょうか?

物件のリノベーションを検討する上でも、リノベーションがどのような流れでおこなわれるのかを知り、リノベーションがもたらす「価値」を理解することが、理想の住まいの実現や物件価値向上につながるのだと思います。

それでは、リノベーションの流れとリノベーション業者がどのような仕事をしてビジネスを構築しているのかについて学んでいきましょう!

 

リノベーションを事業としておこなう業者とは?

 

リノベーションを事業としている業者と聞くと、実際の改装工事を手掛ける業者が思い浮かぶかと思います。しかし、一口に「リノベーション事業」といっても、実は工事業者だけでなく、リノベーションを通して不動産取引をすることを生業としている流通業者もいます。

一般社団法人リノベーション協議会によると、リノベーションとは「中古住宅を現代のライフスタイルに合った住まいによみがえらせること」であり、「機能、価値の再生のための改修。その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修」であると紹介しています。

工事業者、流通業者どちらのリノベーション業者であっても手掛けるビジネスモデルは違いますが、リノベーションの定義にもある「住宅の価値の再生」という付加価値を生むことで、生計を立てていることとなります。

リノベーションとは中古住宅を現代のライフスタイルに合った住まいによみがえらせること

リノベーションとは中古住宅を現代のライフスタイルに合った住まいによみがえらせること

 

工事業者として手掛けるリノベーション事業とは

 

工事業者として手掛けるリノベーション事業は、内装をメインとした建設工事事業となります。実際の内装工事を手掛ける中心となるのは地域に根ざした工務店です。

また、そのの中でも「リフォーム会社」として営業活動をおこない、改装の計画から実工事まで手掛けている業者もあります。これらの業者は不動産会社や別の建設会社からの下請け工事だけでなく、自ら顧客から元請けとして受注を得るべく、リフォーム・リノベーションを顧客の入口としてビジネスを展開しています。

しかし、普段から不動産に関わるお仕事をしてる人でなければ、内装工事を取り扱う業者に精通している方は少数かと思います。そうすると、大切な高価格資産である不動産を任せられる信頼のおける工事業者を探すだけでも一苦労となります。

その時は、後でご紹介する流通業者に頼ることとなります。流通業者とは広く不動産を取り扱ういわゆる「不動産屋さん」です。この流通業者に窓口となってもらいリノベーションをおこなうことが多くなると思われます。

 

流通業者として手掛けるリノベーション事業とは

 

流通業者とは、不動産を仕入れて販売する、もしくは仲介をする業者のことを言います。一番身近な流通業者が「街の不動産屋さん」となります。

内装工事を手掛ける工務店とつながりはなくても、物件の管理や仲介をしてくれる不動産屋さんとはつながっている不動産オーナーは多いかと思います。所有している・する予定の不動産のリノベーションを考える時に、味方にしておきたい不動産取引のプロです。

流通業者がおこなうリノベーション事業とは、「売主から不動産を購入し、それをリノベーションして、買主に売却する」一連の流れを手掛ける業務となります。規模感の大き目な事業だと、中古マンションを1棟購入して、リノベーションを施して価値を上げて、1棟まるごと売却、もしくは分譲して利益を得るビジネスとなります。

流通業者自ら不動産を購入や売却をしなくても、不動産オーナーから依頼されてこの一連の流れを取り仕切る役割を担うことも少なくありません。

流通業者のリノベーション事業の流れ

流通業者のリノベーション事業の流れ

 

収益物件として不動産をリノベーションするときのポイント

 

リノベーションは中古物件を「再生」することで快適な生活が送れる空間を作ります。すなわち物件の価値を上げることにつながります。ここでポイントとなるのが、リノベーション後にどれだけ収益アップが見込まれるかです。

近年、原材料高や職人不足による人件費の高騰など、建築にかかる費用は年々増加しています。そのため、「リノベーションにいくら投資するか」「リノベーションをすれば、どれだけ収益アップが見込まれるか」を冷静に見積もって試算することが重要です。そうしないと、せっかくリノベーションでいくら物件の価値を上げて収入が増えたとしても、リノベーションにお金をかけすぎて利益が出ない状況では、物件の価値上げた意味がありません。

では、収益が見込みはどうやって求めるのでしょうか?ひとつの方法として、リノベーション後の賃料査定から求める方法があります。立地や住宅の需要動向、専有面積や間取り、設備や内装など様々な要素を考慮して、どれだけ賃料が見込めるのかを査定します。

この査定された賃料をもとに、どれだけリノベーション工事にお金をかけられるのか、何年で回収できるのかという判断が必要となります。この査定を自分で実施するのは中々困難です、なので不動産の市況に詳しい不動産のプロの力を借りることが、最適なリノベーション計画を立てる近道となります。

 

建物をキレイにしているだけじゃない!リノベーション事業とは何をしている?まとめ

 

本コラムを掲載しているe-home株式会社は売買仲介業務だけでなく、リノベーションなどの内装についての知識と実績が豊富であります。

また、民泊の住宅宿泊管理事業者として、民泊スタートアップから管理業務まで数多くのサポート実績があります。クライアント様が物件ごとに会社を変更しなくてもいいように不動産のコンシェルジュとして、売買仲介から物件管理、リフォームまで幅広い不動産業務をカバーすることで、お客様から多くの支持を得ています。不動産に関するお悩みのある方はまずe-homeまでご相談ください!

 

  • 原慎之介(Shinnosuke Hara)
    原慎之介(Shinnosuke Hara)

    中小企業診断士。計測機器製造会社の情報システム部門に勤務する一方で、図書館ビジネス相談会相談員、創業塾講師といった創業・経営者支援から、雑誌・Web記事への執筆などの活動に従事。 趣味は、スポーツ&一人呑み⇒1歳の娘を溺愛に路線変更。不動産購入を機に不動産投資の世界へ!

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