公益財団法人東日本不動産流通機構2023年7月度月例不動産市況 レポート

公益財団法人東日本不動産流通機構2023年7月度月例速報

 

今月も、公益財団法人東日本不動産流通機構(通称、東日本レインズ)より、7月分の不動産流通市場の動向が発表されました。

公益財団法人東日本不動産流通機構(通称、東日本レインズ)とは、不動産業者が売却依頼を受けた際に登録し、他の不動産業者へ広く広告する、不動産業者が見るサイトになります。

こちらのレポートは、公益財団法人東日本不動産流通機構に登録されている物件情報を月次集計したものです。

 

7月の全体的な動向としては

 

それでは7月の動向を見ていきましょう。
全体的な動向は、首都圏中古マンションでは6月から比べて、成約件数、成約㎡単価、成約価格で引き続き増加しており首都圏中古戸建では成約件数、成約価格で6月と同様に微増となっていました。

それでは詳細を見ていきましょう。

 

東日本不動産流通機構2023年7月:首都圏マンション件数

 

首都圏マンション件数
成約件数は3,236件でした。ちなみに先月が3,111件でした。前年比で4.3%の6月に続いて前年同月を上回りました。

新規登録件数は17,131件でした。先月が16,566件でしたので3.4%の増加でした。前年同月比では14.3%と二桁増加で7か月連続で前年同月を上回りました。

在庫件数は46,235件でした。先月が45,872件でしたので、ほぼ横ばいでした。前年同月比では21.5%の増加で18ヶ月連続で前年同月を上回りました。

 

東日本不動産流通機構2023年7月:首都圏地域別中古マンション件数

 

東京都
7月の東京都区部の成約件数は1,472件と前月の1,424件から4.3%増で前年比では3.7%増加と6月に続いて前年同月を上回りました。多摩は282件で前年比3.7%の増加でした。

神奈川県
横浜・川崎市は552件と先月の533件から3.6%の増加で前年比で9.7%増加と6月に続いて前年同月を上回りました。
神奈川県他では221件と前月比18.2%、前年比4.2%の増加でした。

埼玉・千葉県
埼玉県は337件と先月の319件から微増、前年比0.6%減と19ヶ月連続で前年同月を下回りました。
千葉県は372件。先月が363件からの微増。前年比で1.4%増となり3ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。

首都圏中古マンション㎡単価
成約㎡単価は1㎡あたり71.92万円で、先月の72.27万円からの微減でした。前年比では5.0%の増加で39ヶ月連続前年同月を上回りました。

新規登録㎡単価は、1㎡あたり71.61万円で、先月の72.69万円からの微減でした。前年比では1.5%の下落で6ヶ月ぶりに前年同月を下回りました。

在庫㎡単価は、1㎡あたり73.30万円で、先月の73.44万円からほぼ横ばいでした。前年比では1.0%の上昇で66ヶ月連続で前年同月を上回りました。

 

東日本不動産流通機構2023年7月:首都圏中古マンション㎡単価

 

東京都
都区部では1㎡あたり103.06万円で、先月の104.84万円からほぼ横ばい。前年比では3.3%の上昇で39ケ月連続で前年同月を上回りました。多摩は1㎡あたり51.17万円で先月の49.96万円から増加となり、前年比では3.0%上昇しました。

神奈川県
横浜・川崎市では1㎡あたり61.64万円と先月の59.66万円から3.3%、前年比では8.8%シ上昇でした。
神奈川県他では1㎡あたり42.06万円で先月の41.68万円から上昇、前年比では8.0%上昇となり、32ヶ月連続で前年同月を上回りました。

埼玉県・千葉県
埼玉県は1㎡あたり44.10万円と先月の42.52万円からの微増、前年比では5.9%の上昇と38ヶ月連続で前年同月を上回りました。千葉県は1㎡あたり38.00万円で先月の37.71万円から微増、前年比では7.0%の上昇となり、36ヶ月連続で前年同月を上回りました。

成約価格は4,563万円で、先月が4,610万円から下回りました。前年比で4.9%上昇で39ヶ月連続の増加となった。専有面積は63.44㎡ 築年数では23.91年となりました。

次に戸建を見ていきましょう。

 

東日本不動産流通機構2023年7月:首都圏地域別中古マンション成約㎡単価

 

成約件数は1,155件でした。先月が1,138件でしたので、ほぼ横ばいで、前年比で1.8%減となりました。
新規登録件数は5,610件で先月の5,542件から上昇で前年比では24.8%の大幅上昇で7ヶ月連続で前年同月を上回りました。

在庫件数は17,907件で先月の17,678件からの上昇、前年比では36.2%と大幅上昇となり、11ヶ月連続で前年同月を上回りました。

 

東日本不動産流通機構2023年7月:首都圏中古戸建住宅件数

 

東京都
都区部は215件と先月の183件からの17.5%の増加、前年比では10.3%の増加で6ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。多摩は156件と先月の184件からの減少、前年比では7.1%現象で3ヶ月ぶりに前年同月を下回りました。

神奈川県
横浜・川崎市では185件と先月の149件からの増加、前年比では1.1%増加した。
神奈川県他では128件と先月の137件からの減少、前年比では3.8%減少した。

埼玉県・千葉県
埼玉県は230件と先月の232件からのほぼ横ばい前年比では8.4%減少で19ヶ月連続で前年同月を下回りました。
千葉県は241件と先月の253件からの減少で、前年比では2.0%減少した。

 

東日本不動産流通機構2023年7月:首都圏地域別中古戸建住宅成約件数

 

東京都
都区部は6,400万円と先月の6,701万円からの下落、前年比では10.2%の大幅下落で、4ヶ月連続で前年同月を下回りました。多摩は3,836万円と先月の3,879件からのほぼ横ばいで、前年比では3.9%上昇と4ヶ月連続で前年同月を上回りました。

神奈川県
横浜・川崎市では4,499万円と先月の4,452万円からのほぼ横ばいで、前年比では1.4%の上昇でした。
神奈川県他では3,401万円で先月の3,258万円からの4.4%上昇、前年比では10.7%の大幅上昇しました。

埼玉県・千葉県
埼玉県は2,715万円と先月の2,556万円からの6.2%上昇、前年比では11.0%の大幅上昇でした。
千葉県は2,398万円と先月の2,469万円からの下落、前年比では3.7%の下落で6月に続いて前年同月を下回りました。

 

公益財団法人東日本不動産流通機構2023年7月度月例速報まとめ

 

市場動向としては以上となります。

全体的に見て、6月と比べて、回復傾向が少し弱まっているのかしら?!という気がします。。。
先月と同じように、新規登録件数と在庫件数が増えているのが気になります。

先月も申し上げた通り、過去の事例を見ても、在庫が増えてくると相場が下落する傾向があります。
物価高の影響で新築価格が下がることは非常に考えにくい状況ではあるのは変わらないと思われます。
やはり、注意深い相場観察が必要かとは思います。

記録的猛暑が続き、お盆期間も終わり、今後がどのような動向になるか。。。。
来月も注意深く見ていきましょう。

皆様の良い不動産投資ライフの一助になれば幸いです。

それではまた来月ご報告させていただきます。

 

  • 黒澤友貴(Tomotaka Kurosawa)
    黒澤友貴(Tomotaka Kurosawa)

    池袋の不動産会社e-home株式会社の代表取締役。みなさまの資産形成のお手伝いを不動産を通してお手伝いさせていただきます!

関連記事

  1. 民泊のはじめ方

    民泊を始めるにあたっての費用とは?

  2. 消費税増税後の景気対策として「住宅ローン減税」

    不動産投資においての大家さんの家賃収入を解説

  3. 不動産投資における大家さんの悩み

    不動産投資における大家さんの悩み

  4. 建物構造4種の特徴を生かした不動産投資物件の選び方

    建物構造4種の特徴を生かした不動産投資物件の選び方

  5. 不動産投資を徹底解説

    不動産投資の初心者におすすめ!不動産投資の始め方まとめ

  6. 貸す・売るだけじゃない不動産ビジネス~民泊編〜

    貸す・売るだけじゃない不動産ビジネス~民泊編〜

PAGE TOP