不動産投資を始めることで、あなたは安定した副収入や大きな利益をあげられるだけでなく、相続や所得税などの税金をコントロールすることができるようにもなります。
株式投資やFXと比較し、実在する不動産へ投資の投資となるため、不況に強いといえるでしょう。
ですが、メリットだけでなく、デメリットも存在します。不動産投資にはどのようなリスクがあるのかをここでは紹介していきます。
目次
不動産投資とはズバリなに?
不動産投資とは、簡単に言うと、アパートやマンションで、一戸建などの不動産を利用して、利益を得る手法です。
不動産投資には、大きく2つに分けられます。
①アパートやマンションなどの不動産を賃貸して、運用益(インカムゲイン)を得る
②不動産を売却することで売却益(キャピタルゲイン)を得る
もちろん、不動産を持っていないとできません。
そのため、利益を得るために不動産を購入する必要があり、不動産を購入した額以上に利益が出せないと、損をしてしまいます。
そして不動産投資は「投資」と名がついているものの、株式やFXなど金融商品と大きく違うところがあります。
それは、不動産が現物の資産であることです。不動産は英語に訳すと「リアルエステート」で、バーチャルな投資と根本的に異なります。
また、不動産投資を始めることは、不動産賃貸業(いわゆる大家さん)で起業することと同じ意味を持ちます。つまり、不動産投資投資用不動産を取得したと同時に、不動産賃貸業の経営者となるのです。この前提はまず覚えておきましょう。
不動産投資の魅力(メリット)とは?
◆初めは全て任せて徐々に深く関わっていくことができる
不動産賃貸業経営者になると言っても、必要以上に身構える必要はありません。
最初はほとんどの業務を専門家に任せることができます。その代わり、あなたは経営者として、次のことが徐々にできるように努める必要があります。
①広く情報を収集し、不動産マーケットの動向を分析し、戦略的方針を決める
②不動産投資を進めていく上で、必要な各分野のパートナーとチームを構築する
③各分野の専門家の意見を取り入れつつ、的確な意思決定をして、適切な指示を行う
不動産投資は、金融商品への投資と異なり、自分自身が意思決定をすることによって、より多くの利益を得られる可能性があります。
◆時間に余裕のある時にできる
株式やFXでポジションを持っている時は、突発的な相場の変動に対応できません。平日の昼間に勤めている方などは、株式相場の変動を常にチェックするのは困難でしょう。
その点、不動産の場合は、数日、数週間のうちに大きく変動することはありません。
仕事が終わった後の帰宅後や休日にじっくり取り組むことができます。
◆副業が禁止されているサラリーマンでもできる
通常、副業が禁止されている民間企業でも不動産投資は認められるケースが多いです。
本人の意志に関わらず、親からアパート・マンションを引き継いで大家さんになり、不動産投資を始めるケースも多々あります。
全ての不動産投資を禁止することは無理があるでしょう。
万が一、勤務先が不動産投資を禁止している場合でも、不動産投資をする手段はあります。
あなたが、不動産投資用の会社(投資保有法人)を設立するのです。あなたは、株主として会社を所有し、取締役にはなりません。取締役には家族になってもらいます。
◆所得税・相続税などの税金をコントロールできる
日本の所得税は累進課税です。つまり、所得金額が多くなればなるほど、税率が上がってしまう仕組みです。
住民税も加味した税率は、課税所得金額が330万円以下でしたら20%程度ですが、900万円以下の場合は33%、1800万円以下の場合は43%程度になります。
4000万円以下の場合は、50%と稼いだ所得の半分以上が税金となります。
しかし、不動産投資の場合は、家族名義や資産保有法人を通して不動産投資を行うことで、所得に対する税率を下げることができます。
また、相続税も累進課税です。法定相続人の取得相続金額が1,000万円以下の場合の税率は10%です。それが1億円以下ですと30%、6億円を超えると55%にもなります。
仮に、全額現金預金で相続した場合は、そのままの税率が適用されます。
◆本業以外に安定した収入が得られるので心にゆとりができる
一つの収入減源に頼っていると、その収入が絶たれた時、生活に困ることになります。
今は大手一流企業に勤めていても、いきなり会社が倒産の危機に瀕したり、早期退職の促進が増加し、本業以外の副収入の必要性が増しているのではないでしょうか。
その点、不動産投資は、投資する場所さえ間違えなければ、長期に安定した収入を得ることができます。きちんと勉強すれば、他の投資や事業に比べて、大損や失敗の可能性も低いのです。
今いる会社に不満があって転職を検討している時も、家賃収入という安定した収入源があれば、積極的にチャレンジすることができます。
◆少額の資金でも始められる
不動産投資が株式やFX投資と異なるのは、金融機関が投資資金を貸してくれることです。場合によっては、取得資金の全額を貸してくれることもあります。
不動産投資はなぜ比較的融資を受けやすいのでしょうか。
なぜなら、銀行が不動産投資を「投資(投機)」ではなく、不動産賃貸業という「事業」として位置づけているからです。
金融機関は投資する不動産や、すでにお持ちの別の資産を担保にして、投資した不動産からの家賃収入を返済原資として、投資資金を貸してくれるのです。
不動産投資は、投機ではない(デメリット)注意点とその回避術
◆不動産投資は経営者
不動産は取得後、自分がオーナーとして、運用も含めた全ての責任を果たさないといけないということです。
お金さえ用意すれば、あとはプロに任せることのできる投資信託や何を買うか決めたら、あとは売り時を探るだけの株式投資とは異なります。
不動産投資は、購入し、所有している間もやることが多くあります。不動産オーナーは、空室を埋めること、退去時のリフォーム、家賃の回収などの仕事が存在し、不動産会社やリフォーム会社、金融機関など、様々な相手と付き合う必要があります。
◆学ぶほど、経験するほどリスクは減る
起業である以上、何も勉強せずにスタートすれば、大きなリスクに晒されることになります。最初は、不動産に関わる専門家とコミュニケーションをとるようにしましょう。
〜不動産投資のリスク〜
①空室・家賃滞納・修繕のリスク
②株式投資よりも、流動性が低い
③物件選びの危険性
空室や家賃滞納では、保証会社を利用したり、管理ノウハウのあるパートナーを見つけることで回避ができます。
流動性の低さを回避するには、都心の物件を選ぶことがポイントです。ですが、都心すぎてしまうと利回りが低くなることがあるので良い物件のアドバイスを得られるパートナーを見つけ、最終判断をするようにしましょう。
物件選びはプロに相談するのが、初心者は重要です。親身になって相談に乗ってくれる会社に出会えるように、日々情報収集をしてみてはいかがでしょうか。